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■第一巻「旅立ち」からの登場人物
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イラストレーション:A−X
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■セフィーナル・オキス・レクス■
人間(新しい人種)・十四歳・女
本編の主人公。といっても、なかなか活躍の場が無い。むしろ、彼女を軸にして様々な人の営みが展開されるのが本編のスタイル。
人種の解らない濃紺の瞳と軽いくせのある亜麻色の長髪。世の風潮である「華奢な美少女」とは異なった健康的で自由闊達な魅力を持つ少女。どことなく甘ったるい表情に対し、成熟した大人のラインを少女で完成させた身体が対照的。
快活で元気の塊のような性格だが、納得出来ないことに関しては、とことん頭重。緋色を好み、衣装や装備などに過分なまでにその色を配することから、のちに「緋色の乙女」と呼ばれる存在になる。
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■ハーム・トーリ■
人間(バルマ在来人種)・二十二歳・女
キネアック海教の王都大聖堂付き尼僧。才能と上司に恵まれ、女性かつ異例の若さで僧正位に就いた努力型の秀才。
生白い肌でどことなく憂いを含んだ湿性の美女。法体には不埒なほどに豊満な尻と、たわわな巨乳がトレードマーク。僧正位以上に許された「自分の意匠色」として緑を選び、愛用のローブも同色。
順風満帆の人生を送るかに思えたが、波乱の人生へと巻き込まれ……。
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■痩身の暴漢(本名不明)■
人間(バルマ在来種)・年齢不詳(四十代?)・男
渋木染めの服と頭巾を着た長身で痩身の暴漢。顔の下半分を被う無精鬚と三白眼が特徴。
女を犯すことに関してはエキスパートで、その能力の根幹には、レベラ(技能持ち)と呼ばれる人外の才能が存在している。
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■シルトニ侯キャペル■
人間(バルマ在来種)・三十六歳・男
セフィーナルの養父。退役軍人かつ傷痍軍人。中背で貧相な体格。右半身に中風を患っており、それを他人に悟られるのを嫌って表情を出さない。
技能名は「総術士」。「総」術とは言えど、実際に使えた呪文は祈祷、元素、錬金の三種。しかし、どれもほぼ達人の域に至っていたといわれ、最大出力の呪文は一兵団の戦闘力をゆうに凌駕したとも伝えられる。また短剣の扱いにも、かなり優れていたらしい。
十六年前に終わった先の大戦では、現王朝開闢の重鎮「四大近衛」として活躍したが、事情あって夫婦で隠遁。今では冴えない野鶴となり果てている。
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■シルトニ婦人スピク■(旧名スピク・ロウ・ライラム)
人間(新しい人種)・三十五歳・女
キャペルの妻で、セフィーナルの養母。
先の大戦には魔導士として参戦。現王朝開闢に尽力した「四大近衛」の一角を担い、思想家として新王朝の政治哲学的プロパガンダを広めた宣伝官でもあった。辻説法のさいに、必ず青いベレー帽を被っていたことから「青帽の思想家」とも呼ばれていた。
もとは、容姿だけでも人の尊敬を集めるほどの美貌を持っていたが、ある戦役で心と身体に癒えない傷を負ってしまい、その後に亭主と共に隠遁。今では生気まで失ってしまっている。
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■ディフ■
人間(バルマ在来人種)・年齢不詳(二十代前半?)・男
東倭(トンウェイ)刀、あるいは「カタナ」と呼ばれる極東の蛮族の片刃剣を扱う若い剣士。
黒髪が美しい美青年だが、印象はとことん冷淡。他者との干渉が嫌い――あるいは苦手――なのか、自分の感情を滅多に見せない。腕は、かなり立つらしい。出自の一切は不明。
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■レクス侯ドイル■
人間(バルマ在来人種)・三十四歳(生存の場合)・男
セフィーナルの実父。
かつて、世界を股にかけて活躍した冒険者とのこと。バルモート本土でも、当時最強の剣士とも言われ、現王朝開闢の礎となった「四大近衛」の一角を担ってもいた。その必殺秘奥義は、成龍をも落としたと伝えられる。
十年前に幼いセフィーナルを残し、妻アロンナルと国家依頼冒険行で南極に赴き、消息を断つ。
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■レクス婦人アロンナル■(旧名アロンナル・オキス/故人?)
人間(バルマ南方人種)・三十三歳(生存の場合)・女
セフィーナルの実母。
現統一王朝開闢以前、南方の有力領主だったオキス家の長女。脚術と剣術に長けた戦士で、戦術レベルでは、比肩する者がいないとまで言われた有能な将帥でもあった。戦場での通り名は「南海道の戦姫」で、ドイル、キャペル、スピクらと共に「四大近衛」を構成していた。
現在は夫ドイルと国家依頼冒険行に出向いたまま、行方不明となっている。
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■第二巻「蠢動」からの登場人物
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■大ロントル■
人間・年齢不詳(二十代前半?)・男
狂える巨漢。轟斧と呼ばれる巨大な片刃斧を片腕で振り回す偉丈夫。
法どころか一般的な人道といった概念すらも無視し、自分の好きなように生きている。現在の穏やかな時代に、あきらかに受け入れられない異端児である。
なにかの力にとり憑かれているらしく、その支配を受けて暴走すると、ただでさえ絶大な戦闘力がいっそうと強化され、生半に手に負えない狂戦士となる。
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■小ロントル■
人間・年齢不詳(十一、二才?)・女
大ロントルに付き従う幼い少女。
「北東美人」と呼ばれるすっきりとした面持ちで、世の美少女の絶対条件である「華奢さ」を存分に持っている。素性や能力は不明。
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■初老のギルド長■
人間(バルマ在来人種)・年齢不詳(五十歳前後?)・男
ボータス市最大の仕事人ギルド「ジタオギルド」の長。実質上、街の破落戸(ゴロツキ)を統べる立場にあり、同市暗黒界のボスでもある。
老練で熟達した盗賊でもあり、特製の最新型長銃は、薬莢と無煙火薬という最新技術を用いた連射可能な代物。
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■コリアン・ロイト■
人間(バルマ在来人種)・二十三歳・男
ボータス治安局第四警邏隊隊長。若くして士官になったエリートで、階級は大尉。
すべての才能で一般人より長けていて、養練所卒業時には主席として群を抜いていた。成績優秀だった反面、どの才能でも超人級には至れないタイプでもある。つまりは、高性能な器用貧乏。
甘いマスクに似合わず、過激なまでの遵法精神の持ち主で、とくに犯罪者には容赦が無い。その一方で、特定の相手には情にほだされ易い弱さも持つ。心気症気味との情報もある。
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■バンザン男爵令嬢ジャリン■
人間(バルマ在来人種)・十四歳・女
ボータス市で男爵位にある貴族家の末娘。華奢で色白な、所謂、世間でいう「見目良い美少女」なのだが、化粧や華美すぎる衣装で人形的でもある。
貴族である自分と家柄に誇りを持ち、平民出の分際で自分よりも目立つセフィーナルに敵愾心を剥き出しにし、あの手この手で陥れようと企む。
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■カグリラ伯爵子息コンタル■
人間(バルマ在来人種)・十四歳・男
ボータスで二派しかない伯爵家の一、カグリラ伯爵家の総領。女癖が悪く、しかも、やり口が悪辣なことでも有名。狡獪な話術、父の権勢、他人の弱みなど、あらゆる手段を使って気に入った婦女子を篭絡しては慰みものにしている。
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■コンタルの取り巻きたち■
コンタルの太鼓もち。代表的なメンバーは三名だが、他にもまだいる模様。下級貴族や特等市民などの、コンタルより格下の富裕層の子供たちで構成されている。コンタルの御機嫌を窺いながら、威を借りてしたい放題をする集団。素行は不良ではあるが、富には満たされているので窃盗などはせず、もっぱら、婦女暴行などの快楽系の犯罪に走る傾向がある。
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■ベルバ・ミレイ■
人間(新しい人種)・十三歳・女
ボータス市きっての豪商の娘で、特等市民。
西洋彫像のようなエキゾチックな顔と、すらりとした体つきが特徴の男性的な麗女。しかし、なぜか服装は少女趣味。栄養状態が良いのか、あるいは祖母に西洋人の血が混じっているからか、成人女性よりも身長が高く、胸も立派。
富裕層にしては珍しく、気さくな(気さくすぎる?)性格で、どことなくつかみどころがなく、ひょうきん。そんなざっくばらんな性格のせいで、セフィーナルにとっては数少ない親友となっている。ベルバ自身にしてみれば、セフィーナルを親友以上の特別な感情で慕っている面もあるようだ。
槍の使い手で、技量も――若年の学生としては――かなり高い。
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■ツフリのおやじ■(本名不明)
人間(バルマ南方人種)・年齢不詳(四十代)・男
ボータス市の冒険者酒場「ツフリの酒場」のマスター。南方系独特の濃い顔に日焼けした肌が印象的。無愛想だが、じつはシャイなだけとの説もある。顔の下半分を覆う黒い髭は、それを隠すための覆面代わりともいわれている。
過去の大戦では活躍したらしいが、詳細は不明。
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■レロル・ラレロル■
人間(バルマ南方人種)・年齢不詳(六十代?)・男
ボータス治安局内軍病院付きの老僧で、特別指定区域である死体安置所の管理人。鯰のような顔の不気味な老人で、治安軍の若い士官たちがつけたあだ名が「墓守」。なるほど。
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■マフユル・トスカク■
人間(バルマ在来人種)・年齢不詳(五十代?)・男
王都シャルハ、キネアック海教大聖堂の大神官。豊かな白い顎鬚をたくわえた貫禄のある老僧で、教団最高権力者の一人でもある。王室の侍医長も兼任する大人(タイジン)。ハーム直上の上僧であり、養父でもある。
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■シャルハ・ユーラスム■
人間(バルマ在来人種)・三十九歳・男
現王朝である「ユーラスム朝」を開闢した王。千三百年ぶりに、不可触地方「龍の島」以外のバルモート全土を統べた偉大な統治者。
絶大なカリスマと指導力で人民に信頼されていたが、いざ平和な世の中になってしまうと、その優れた経世ゆえに、人々に王制の存在を空気のように忘れさせてしまったのは、功罪いずれだろうか。
近頃では十目につかず、不予の噂すら流れている。
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■アカペテウス■
人間(アルフレーン人種)・五十代・男
先の大戦で、遥か西洋の列強「アルフレーン教国」より帰化した軍人。元はアルフレーンの外洋艦隊副指令でもあった。現王朝開闢に貢献し、王から絶大の信頼を受けて相国の座に就くが、帰化人であるゆえに周囲の嫉妬も大きく、苦労が絶えない。通称の「異人相国」にも、周囲からの蔑みの意味が、少なからず込められているのだろう。
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